2011/04/24

交代枠



 これまでいくつかの国でプレーしてきて、思わぬサプライズに出くわす事も多かった。様々な経験をしてきたつもりだが、昨日の試合で味方の3人の交代が終えた後に、4人目と5人目の途中交代選手が入ってきたのには、ピッチにいながらも驚いた。個人的には、この5人枠の制度には賛成だ。昨日の試合でも4人目の選手のアシストで5人目の選手が試合を決めて人々の興奮を呼んでいた。

 もう一つ、驚きに値するアウェイ遠征用のチームバス。
http://www.richmondkickers.com/Bus/index_E.html
http://www.richmondkickers.com/Bus/Amenities/index_E.html

 来週末は初めてのアウェイでのゲームになる。

2011/04/11

Richmond


 ホームでのピッツバーグ戦、後半の残り30分ほどの出場ではあったが、アメリカでのキャリアをスタートする事が出来た。ここまで、チームとの契約や渡米の準備、日本でのトレーニングなどを含めて移籍に協力してくれたすべての人に改めて感謝をしたい。

 アメリカが自分にとって6カ国目のキャリアになる。これまで、どこの食べ物が美味しかったか?どこの国のサッカーが楽しかったか?という事を聞かれる事が多くあった。各地の食事をあれこれ思い出しながら悩み、いくつかの答えを出す。しかし後でまじめに考えてみると、結局は空腹や渇きを満たした食事が一番だったのかとも思う。日本でも、世界のどこの国に行っても、自分にサッカーに対する渇きがある限り、どんな環境でも、サッカーとそれに付随する多くの出来事が自分を潤してくれる。交代でサイドラインに立った時、そして勝利の試合終了ホイッスルをピッチで聞いた時に、そんな事を強く感じた。

 チームに合流してから1週間が経ったが、チーム関係者やチームメイトの助けもあり、家族と共に順調にアメリカでの生活に慣れる事が出来ている。役所関係の書類のやり取りなど細かい作業を進めなければならない面倒な部分もあるが、季節も過ごしやすくなってくるこれからの生活も楽しみだ。次の金曜日はホーム4連戦の3試合目になる。

2011/03/15

2011


 震災の影響で3月中のJリーグ全試合が中止になった。しばらくは混乱と不安の中でサッカーどころでは無いという日が続くのかも知れない。本当に大変な状況ではあるが、サッカーファンが再びJリーグに熱中できる様な日常に、早く戻れる事を心から祈っている。苦境や困難に立ち向かう時、人と人と心のつながりやコミュニテイの結びつきの強さは、目に見える、そして見えない力となって必ず厳しい立場の人々の助けになれるはずだ。サッカーファンの輪の中心に存在するサッカークラブが、震災で苦しい思いをしている多くの人々を助ける動きの中心になれると信じている。

 現在、アメリカサッカー協会の承認と労働許可の承認待ちではあるが、今シーズンをアメリカ独立リーグ(USL)のリッチモンドでプレーする事が決まった。これまで日本から南米、ヨーロッパと渡り、その後6シーズン余りを再び日本でプレーしてきたが、このタイミングでまた知らない土地でプレー出来るチャンスを大切に思う。そして、今回の移籍に直接・間接的に関わってくれた全ての人に深く感謝したい。

 南米のやヨーロッパの国々のサッカーのシステムは、それぞれ独特で特徴があり不規則で歪な形に見える。しかし、現実にはお金や選手の動きが動脈となって、まるで根幹には同じ価値観を持ってるかのように、それぞれが上手く輪郭を溶かし合い、大きなフットボールパズルの1ピースとしてピタリとはまっていく。理不尽ささえも魅力的に魅せてしまうサッカーは、人々の人生に深く染みていた。

 そんな南米やヨーロッパの良い部分を取り入れて急速に発展してきた日本のサッカーは、これからもこれまでと同じように、パズルにはハマらない形を目指していくだろう。今回移籍の決まったアメリカのサッカーも、外から見た限りでは日本と同じように独立したピースなのかもしれない。2022年のワールドカップ誘致では、新興の1ピースであるカタールとロシアに同じように敗れた2つのサッカー。そんなスタンスは似ていても未知なアメリカで、今シーズンはプレーする。