2001/08/23

7ヶ月

 昨年最後の試合となった天皇杯準々決勝。JEF市原は清水に敗れ2000年のシーズンは終わった。初戦、2戦目と先発していたがこの試合はサブ。しかしプレー自体は怪我から復帰してから一番体がキレていて
その感覚は4月に怪我をする前のものまで戻っていた。ここでシーズンが終わってしまうのはもったいないと思えるほどだった。相手に敗れた悔しさ、復帰後のシーズン終盤で思うようにチームの力になることが出来なかった悔しさを感じながらサポーターへの挨拶へ向かう途中の事。
 当時清水のミッドフィルダーでこの試合にもフル出場していたサントスが一人市原の応援席側のほうまで歩いてきて自分を捕まえ日本語でこう言ってくれた。
 「どうしてあなたはサブだったんだ。あなたはもっとやれるよ、今日だって素晴らしかったじゃないか」 涙が出そうなほど嬉しかった。自分が半年間怪我で苦しんでやっとの思いでたどり着いたと思えたその感覚はをその一言で確実な物になった。たった一言、けれども彼のその言葉は自分の背中をポンと押してくれた。今思うとそんな気がする。

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