2005/09/14

残暑


 9月も半ばに差し掛かっているが、大阪の暑さはなかなか衰えてこない。溶けるような午前中の暑さを避けるために、最近は午後にトレーニングをする事が多くなっている。グランドには、人がすっぽり入るような大きなバケツにキンキンに冷やした氷水が用意されて、給水のたびに多くの選手が、頭から水をかぶり体を冷やしている。街並みの多くをアスファルトで覆われているせいか、大阪の気温は陽が沈んでもあまり下がらず、帰宅して犬の散歩に、ほんの10分も出掛けると、朝方や就寝前の時間ですら、うっすらと汗を掻いてしまうこともあるくらいだ。

 暑い中を自転車で行く練習場への道のりは、ひっきり無しに通り過ぎるトラックの排気ガスを避けるために裏道を通って行く。川沿いを走っているためか、家を出てからグラウンドまで、中小規模の町工場が途切れる事がなく続いていて、鉄パイプや鉄板、ワイヤーやネジなど、ありとあらゆる部品を作り出す工場から、エンジンと大きな機械のウィーンという重い音が聞こえてくる。油の臭いと鉄のぶつかる音を感じながら、練習場へと向かう。